メンタルとDNAMentality and DNA
メンタルと脳、DNAMentality,Brain and DNA
世界で活躍するスポーツ選手、音楽芸能のプロアーティスト、経営者、役員の方はどうしてこんなに優れた才能を発揮できるのか。
根本的な部分で何が違うのか。遺伝子はどこまで関係するのか。
皆さんが不思議に思うDNAの分野を解説していきます。
DNAと遺伝子
DNAは私たちの体の設計図であり、書籍3万冊以上の遺伝情報が書き込まれています。
遺伝とは親の生物学的な特徴が子供に伝わることで、それを伝えるDNAの特定の部分が遺伝子です。
ゲノムとはDNAすべての遺伝情報のことです。
遺伝子の研究は1920年代ドイツから始まりました。
1940年代から米国でも始まり、1960年代以降~行動遺伝子学会が設立され、学問として確立されました。
現在の遺伝子研究は一卵性の双子研究を行っています。
同じ遺伝子を持ち、同じ家庭環境で育った二人の個性の違い、知能指数、身体能力、メンタルの気質など様々な違いを研究しています。
脳の質
私たち人間はそれぞれ、異なる脳の質を持っています。
コンピューターで言うとハードは一緒だけど、組み込まれているソフトウエアが人によって異なります。
脳の質は集中力、協調性、社交性、内向的、外交的、細かい仕事が得意、創造的な仕事が得意、神経質、楽観的など様々な要素があります。
脳と遺伝子は日々、研究が進み明らかになっていることが多いです。
脳の成長
私たちの脳は日々、成長していきます。脳の成長に欠かせないものが経験、体験です。
今まで経験したことのない新しい体験は、脳を大きく成長させる要因となります。
新しい人との関係性において体験したこと。初めて味わった感覚。初めて行った場所、国、そこで感じたこと。
行動範囲が広がり、新しい体験が増えることで、その体験から得たことが脳を成長させてくれます。
日本人のDNAの特性
日本人のDNAの特性は勤勉、協調性が高い、調和を重んじる、誠実。
感謝ができる、精神性が高い、空気を読める、人に尽くそうとする。
他者の心を感じる感性が高いDNAだと言われています。
日本の遺伝子研究
日本での遺伝子研究では東京大学と慶応大学が有名です。
特に東京大学では付属中学、高校に一般入学とは別に双子の方を優先的に入学していただき、研究を進めています。
特に一卵性双生児は100%同じ遺伝子を持っています。同じ遺伝子を持つ二人が同じ環境で育ち、個性の違い、学習能力の違い、身体能力、コミュニケーション能力の違いなど、研究をしています。
遺伝子が影響を及ぼす割合
双子の研究からわかったことは、遺伝子が影響を及ぼす割合は45%~55%だとういうことです。
例えば、大谷翔平選手が世界最高峰の選手に成った経緯は、トップアスリートだった身体能力の高い両親から生まれたDNAの要素は45%~55%の影響です。
その後、野球を楽しいと思わせてくれた指導者、選手との出会い、さらに能力を発揮できる日本プロ野球の環境、世界最高峰の米国メジャーリーグの環境と本人の努力です。
その全てがかみ合って生まれた結果です。
生まれてからの道のりで、誰と出逢い、どんな経験をしていくのかで、私たちの人生は大きく変化していきます。
遺伝子と環境の組み合わせ
上記のことから遺伝子だけで人生が決定するわけではなく、環境だけで人生が決定するわけではありません。
海外の研究では 遺伝子と環境の組み合わせ が私たちの人生を決めていく要素が高いと発表しています。
人との出会い
特に注目すべき点は人との出会いです。出会った人の言葉で変わる。
一緒に過ごす時間、交流する時間で変わる。
人の出会い、その影響はDNAが及ぼすことのできない残り50%の鍵を握っています。
メンタルのことも、どんなメンタルトレーナーと出逢うのか、誰に依頼するのか、誰を信頼するのか、人の要素が大きいです。
誰と出逢い、どんな経験を積み上げていくのか、環境はメンタルの成長、脳の成長にも大きな影響を与えます。
DNAの多様性
長年の研究から私たちのDNA、ゲノムは多様性を持っていることがわかりました。
人類のゲノム解析は終わり、それぞれの人のゲノム解析はコンピューターでできるようになりました。
現在ではそれぞれの人に合った薬が開発されて、提供されています。
それはメンタルも一緒です。様々な脳の特性があり、価値観も違い、今まで生きてきた人生の道が違います。
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